わきみちのさりげなさ
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もしかしたらぼくの嫁は善のイデアかもしれない
4年前の冬、ぼくが大学2年生のころのはなしです。 大学から家に帰ろうと、東京駅の北通路を通って東海道線の下りのホームにあがる階段の手前のところではっとひらいめいたんです。 「ぼくが嫁にこんなにほれているのは、嫁がプラトンのいう善のイデアだからかもしれない」